山の辺の道
今なお人の歴史を積み重ねる
「日本最古の道」を歩きに行こう。
大和盆地の東側、連なる山々のふもとにある「山の辺の道」。桜井から奈良まで南北に通るこの道は「日本最古の道」といわれ、気が遠くなるほど長い間、多くの人たちの往来を助けてきました。現代では、古事記や日本書紀、万葉集などに登場する地名や旧跡、神社やお寺、古墳などが点在し、古代ロマンを感じられるハイキングコースとして、たくさんの人に愛されています。ふと立ち止まって思いを馳せれば、古代の人々の息づかいが聞こえてくるこの道を、ゆっくりと踏みしめて歩いてみませんか?そこには四季と共に姿を変える自然のめぐり、そして今まさにこの道と共に暮らし、歴史を重ねる人々との出会いがあなたを待っています。
龍王山
山の辺を見守る懐深き山「龍王山」。柿本人麻呂の歌にも詠まれた標高586mの青垣山系で最も高い山です。頂上へ向かう道は長岳寺ルートと崇神ルートの2つあり、四季折々に豊かな表情を見せる自然がいっぱいで、野鳥たちのさえずりを聞きながら、史跡や城跡などを見ることができるハイキングコースです。また、頂上からの眺めは絶景で大和三山を含む奈良盆地、さらに条件が整えば、大阪湾や明石海峡大橋までをも望むことができます。
天理観光農園 / CAFE WAWA
自然を意識できる農園&カフェ
きんかん・みかん・ブルーベリーなど、さまざまな果実の収穫体験ができる観光農園です。隣接するカフェは、ランチやピザ、自家製ジュースなど、体に優しいごはんを提供するお店。生活雑貨も販売しています。
アクセス
夜都伎(やとぎ)神社
神秘の空気が漂う、茅葺き屋根の神社
夜都伎神社は別名を春日神社といい、春日大社と同じ四神を祀っています。拝殿はこの地域では珍しい茅葺き屋根で、周囲の木々と相まって、どこか凛とした美しい空気が漂っています。
アクセス
せんぎりや
田舎のおもてなしを感じる休憩スポット
ちょうど歩き疲れてきた頃に現れる無人販売所。休憩スペースには、地元の野菜や果物はもちろん、アイスクリームやビールまで置いてある、ハイカーには嬉しいスポットです。
アクセス
長岳寺
紅葉100選にも選ばれる、空海創建の古刹
824年、弘法大師が大和神社の神宮寺として創建。12,000坪の境内には四季を告げる花々が咲き誇ります。仏像5体と建造物4棟の国指定重要文化財をもつ、花と文化財のお寺です。
アクセス
崇神天皇陵(行燈山古墳)
豊かな森を育む、大和朝廷創始者のお墓
全長242メートルの大きな前方後円墳で、大和朝廷の創始者とされる第10代崇神天皇の陵墓。別名「行燈山古墳」と呼ばれ、展望も良く、ハイカーの休憩所としても親しまれています。
アクセス
清澄の里 栗
人気者のヤギが迎える、伝統野菜のレストラン
作り手の心や土地の食文化と共に受け継がれている大和の伝統野菜を育て、料理として提供しているレストラン。素材を目で見て触って、料理を食べる喜びを感じてください。
アクセス
天理市トレイルセンター
魅力的な旅・食・歴史・暮らしを
感じられる交流施設
山の辺の道ハイキングの拠点として愛されてきた「天理市トレイルセンター」が、さらに魅力的な施設になってリニューアルしました。歴史文化の紹介コーナーはもちろん、たくさん歩いた後の汗を流せるシャワー設備や、ロードバイクを停めるためのバイクラック、美しい眺望が楽しめる開放的なデッキも設置。また、豊かな自然の中で育まれた地域産品をメニューに取り入れた飲食エリアも施設の一角にでき、地域内外の方々が交流できるイベントも季節折々に開催しています。魅力的な旅・食・歴史・暮らしを考える人々のための情報発信交流施設です。