天理図書館開館94周年記念展が今日から始まりました。
今年、生誕400年を迎える北村季吟。
江戸時代前期を生きた季吟は、源氏物語の『湖月鈔』、枕草子の「春曙抄」など、古典の注釈書を多く著しました。それらが広く、そして明治時代にいたるまで長く読み継がれてきたことで知られている人物です。彼は医を修め、俳諧師としても一門をなし、晩年には江戸幕府の初代歌学方にも就いた、多才な文化人でもありました。
そして、その俳諧の一門のなかに松尾芭蕉がいます。
古典や和歌を通じた人格錬磨を俳諧師にも求めた季吟。その門から出でて風雅を追求し、師風を離れて独自の世界を築いた芭蕉。
この展覧会では、季吟と芭蕉の直筆資料を中心に52点が出品されています。
ぜひ、この機会にご覧いただき、師弟の人生を辿ってみてください。
会期:10月23日(水)~12月2日(月)※毎週火曜日は休館(ただし、11月26日は除く)
時間:9時30分~16時30分(入館は16時まで)
会場:天理大学附属天理参考館 3階 企画展示室(天理市守目堂町250番地/0743-63-8414)